第十三回


おいっす!
みんなモテてる?

オレまぁまぁモテてる。
憎まれっ子なのにゴメンナサイ。

恨み買うのは人一倍。
今日も反省しきりの、ペラペラsheenyaです。

ベラムーチョ!

気合いも入ったところで今日もウカウカやるか。

季節は秋なこって。

芸術の秋、読書の秋、運動の秋、

食欲の秋、性欲の秋。

裸見て、エロ本読んで、エッチして、飯食って、またエッチして。

言うと思った、なんてのはイイから。

ま、秋にも色々ありまして、アキにも色々おりまして。

文化な季節だったりするんかな、やっぱり。

ま、文化なんつぅモンは、非常にわかりにくいモンでして。

曖昧なモンでして。

やっぱ食欲やら性欲やらの方がわかりやすいですな。

性欲は違うか。
オレ様春が欲望シーズンだからな。

そっちかい!

ま、秋は人肌恋しい季節なことには間違いないけど。

性欲丸だしでアタシみたいに振る舞うのもキモいから、
人は皆、秋の夜長のせいにして恋をするのだろう。

やっぱ秋のデートは芸術っぽく映画とか見ちゃうのか?

温泉とか見え見えでチョッとギリギリやし。

映画ってなんかオシャレに誘えそうやし。


しかし、映画。

ボクちゃんダメなのよねぇ。

最後に映画館で観たの、焼き直し「エクソシスト」だもん。

ダメェ、オレ。

その前「ゴースト」だもん。そん時高校生だもん。ダブルデートだもん。

ろくろのシーンすぎたあたりで寝てたぁ、オレ。

そりゃ告白されるわ、
「ホントはアンタのこと好きなんよ」って。

オレも彼女いるっての!
オレもオマエを好きだったよっての!

今頃どぉしてるかなぁ…。

はっ、イカンイカン、
つい秋の風がアタシを惑わしまして。

ゴ、ゴ、ゴメンね。

そんなトラウマで、

映画嫌いになりまして。

ウソウソ、映画さぁ、
嫌いじゃないのよ。

好きとは言わないけど。

オレ様の人生の方がはるかに劇的だなんて言わないけど。

実はボクちゃん暗闇が嫌いだなんて言わないけど。

映画嫌いじゃないよ。

ただね、ただね。

たった二時間のドラマでわかった気になりたくないのよ。

疑似体験で知った気になりたくないのよ。

ボクさぁ、入り込みやすくて。

なんだか劇的な恋愛モンとか観ちゃうとさぁ、

そんな恋した気になっちゃって、
その恋体験済みぃ、みたいになっちゃって、


なんか、人生が小さくまとまりそうに感じちゃうのね。

シリアスな作品の結構高度な駆け引きなんかを映画で経験すると、
なんか頭でっかちな奴になっちゃいそうな気がして。

なんか机の上だけで生きていっちゃいそうな気がして。

怖いんだよ。

映像の強さが。

生身のオレが居なくなっちゃいそうで。

映画で疑似体験したことに、
自身の人生丸ごと埋め尽されちゃいそうで。

怖いんだよ。

失敗も成功も、生身の体で味わいたいんだよね。

痛みも悦びも手触りが大事なんだよ。

だから映画はチョッと。


二時間イスに座って他人の人生のハイライトをなんとなく味わうなら、

紅く色付いた山を眺めて、地球の息吹を感じてた方が楽しいんだよね。

つまんない奴でごめんね。

じゃ、また次回まで、

サヨナラ、サヨナラ、
サヨナラ。




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